第四回デジタル南砺研究会が開催されました

3月25日に第四回デジタル南砺研究会が開催されました。今回は東大からネット中継という形での研究会となりましたが、発表していただいた内容に会場からも期待の声があがる内容となりました。

0.資料確認

内容省略

1.開会あいさつ 関本先生

来年度セグメントごとの課題設定、具体的にやっていければ

2.参加者確認

内容省略

3.前回議事録確認

内容省略

4.小俣さん発表 システム運用開始の報告

・デモ版の画面の説明を行う
・次期リリース3月末にリリース予定
・市民向けの公開画面が大きく変わったところ
・入力した内容CSV出力を搭載

市民向け公開画面

・コストも含めて公開される画面
・マップでは施設の位置情報を地図上に表示
・カテゴリーごとに選択ができる、どこにどんな施設が固まっているかなどわかる
・指標グラフを表示する機能、表やグラフを大きく表示できるようになる
・カテゴリーや件数、コスト、床面積などを選べる機能搭載
・利用状況数とコストも見れるようになった
・市民向けは公開データを使っている、南砺市の白書、総務省のデータを集めて表示、実際に入っているデータではない

トップ画面の順番を変更

・今までメニューを選択するところから→地図から表示に変更
・ログインしていれば、地図からメニューに遷移

利用状況、コスト入力

・自動保存わかりにくいという声から、保存ボタンを押す形式に変更
・表形式の入力画面のタイトル行を固定など、細かい調整を行った

システム利用状況の報告

・ログイン状況
・アカウント数102
・ログイン84→87へ
・入力した施設数 現在24%(年単位で入力する施設もあるため)
・CSV出力、利用状況の入力状況をCSVで出力できるようになった。全体の入力状況を確認することができる

公開側画面の確認

・近隣市町村との比較グラフも見れる
・公共施設は各施設ごと利用者数やコストを一覧で見ることができる
・外への公開情報、100%にはなっていないが今後そうなっていけば。現時点では白書のデータを中心に表示。
・450のうち3割くらいはデータが無い、消防団、焼却施設など位置情報が無い
・データ無いものは市側の対応に委ねたい
・住所があるものはジオコーディング、住所ないものは載せられていない
・南砺市のオープンデータなど緯度経度あるものは登録している、無いものは住所からジオコーディングしている。
・残り3割が住所などないため載せられない

<質疑>

市長:森さんのところデータあってる?
森 :フルコストなど来年度最新のものに変わる
市長;新年度データ更新されるので使っていただけると
関本:頂いたらなるべく早めに対応したい

関本:公開の日を決めたい。頂いた意見をすべては対応できないが、細かい間違いなど修正し1週間くらい検証し、3月31日公開予定で進めていけるといいなと思っているが良いか?
市長:はい
関本:システムURL、IDなどお送りする

5.梶原さん発表 長期居住に関するエージェントシミュレーション

1980年~2010年のデータをもとに精度改善、2010年以降のシミュレーション行った

・シミュレーションは、世帯単位で家族構成がどう変化するか
・転入、転出の思考性もモデリングしようとしている
・世帯データ、建物と統計から現在の世帯データを推定
・建物データに他のデータを紐づけて推定
 例えば、〇〇平米ならアパートだよね、とか
・出生、死亡、年齢から確率を出している
・移動、進学、就職、結婚、離婚でモデリング、結婚離婚まだできてない

転出率、転入率の紹介

・2010年の転入転出のデータから、進学で転出し25歳~29歳で転入しているのは就職で戻ってきたのではないか

シミュレーション結果

・誤差5%程度
・2010年から2040年を推計した
・社人研の推計と比較
・だいたい同じような結果が出た
・裾野市のデータでも比較したが、だいたい同じような結果が確認できた
・今後、2015年のデータに適用する
・総務省に匿名データの貸し出しを申請
・世帯数はだいたい確認できた、世帯の移動住居選択のモデリングに着手する

6.ホウさん 南砺市内の 1 日の人流推定

一日交通モデル化、人口流動モデル

・人流推定の概要
・誰がいつどこへ何を使って、何のために移動したかを推定
・オープンデータをつかってシミュレーションで人の流れを再現したい
・国税調査から世帯分布
 →交通センサスで行動モデル
 →建物データから行動場所特定
 →商業データからパラメータ学習
 →道路ネットワークなどで交通シミュレーション

ビジネスマン行動モデル

・19歳以上~64歳未満の70%の行動パターン
・ライフパターン 自宅-会社-自宅
・出発時間と交通時間は総務省社会生活基本調査から

学生行動モデル

・18歳未満が対象
・自宅-学校-自宅
・最寄りの学校へ移動

その他モデル

・学生、ビジネスマン以外の50%
・自宅-公共施設-自宅
・滞在時間は0~1時間でランダム設定

南砺市人流アニメーション

・午前中、南砺市から砺波方面へ流出
・帰宅時間になると砺波方面から戻ってくる
・あるいは砺波に戻っていく流れもある
・11時ごろに流れが停止する
・職業別にも動画が作れる

まとめ

・全国ベースでオープン、低価格なデータから世帯分布データを共通的に作成、ベースラインとして保有
・モデルの粒度や観測データを融合し、より現実的な人流を再現していく

<補足>

関本:GPSデータを使った方が精度は高まるが、粒度そのものを出すならば、個人情報的にオープンできるかいろいろ問題あるので、パブリックなデータでベースをつくり、商業用のデータが入手できれば追加して精度を高める。世帯単位などでも100%の再現率ではないが、ある程度属性もわかっている疑似的な人流をレプリカとして出していくような位置づけ

<質疑>

清部:学生の移動は電車やバスではありませんか?
関本:公共交通も盛り込んでいく必要あるが、まずは全国で使えるデータ、徐々にローカルに置き換えるスタンス。今日時点では車に寄っている。内々のプログラムでは、持ってはいるが、鉄道ネットワーク、時刻表や運航頻度を加味したデータも加味しないと場当たり的なデータになってしまう

関本:小学生モデル、中学生モデル、高校生モデルがあればよいのではないか?という指摘もその通りです。タイミングで考えさせていただきたい。世界的にも家-勤務地-家みたいな典型的なモデルとして採用しているが、イレギュラーなものも対応されてきている。今後考える。

7.瀬戸先生 デジタル南砺プロトタイプ構築と各課とのヒアリング状況

・ヒアリングご協力ありがとうございました
・委員として参加した部局は15~16、そのうち11訪問させてもらった
・デジタル南砺プロトタイプ版に掲載できるような、共通で使える南砺市のデータ収集できた
・ヒアリング結果をうけて、来年度、せっかく市役所や民間の方も出席いただいているのでワーキンググループ設定できないか、現地で相談し調整した

各部局の課題

・デジタル南砺にどういったデータを乗せることができるか?とヒアリング
・特に道路系訪問できずもうしわけなかったがデータ提供していただいた
・緯度経度が付いていないデータでも、住所が入っていればアドレスマッチングを行い、WEBに乗せる作業した
・デジタル南砺へデータを公開するにあたり、一般の人にも見てほしいので、誰でも閲覧やダウンロードできるか、閲覧のみか、今回のケースではほぼなかったが研究会のメンバーだけの利用が想定できるかと思っている
・一般公開を視野に、南砺市のWEBに公開されているデータも結構多かったので掲載している
・都市計画課から基礎調査(7番)、DLできるかなど関係課の方と調整していく
・推奨ブラウザは3Dの表示を入れていたり、人の動きなどアニメーションいれたいのでファイヤフォックスやクロムなどモダンブラウザで
・元データを持って行っても問題ないものはダウンロードできるようにしている

今後の予定

・一般公開に向け、DL可否や、間違っていないかなど確認していってほしい
・4月中旬にリリースしたい
・来年度の研究会に向けた、新規データやワーキンググループの活動に応じた拡充を進める

デモ

・なんバス停留所位置データや、ゾーンデータ地域づくり協議会の境界線のデータも載せている
・都市計画関係、土地利用のデータ載せた
・都市計画外の地域、利賀や平の地域のデータも入っている
・住宅以外の土地利用も表示できるようになっている
・個々の建物については、建物の高さのデータから疑似的に立ち上げ表示している
・農水省が出している農地データを重ねることもできた
・市街地以外に農地や森林のデータもはいっている
・ID、パスワードは研究会後にお伝えする

ワーキンググループ

・6つ提案したい

WG1:公共施設マネジメント(森課長)

・公共施設再編計画、中長期的な取り組み
・地域での活用ニーズの把握難しい、利用状況やコストは入ってきたが、市民に認知されていない、縮減統合まとまらない。データ活用しつつ、企業誘致などでも場所を探している人はいるはずなので、WGで話し、事例を分析していきたい

<コメント>

森:再編計画の市民の意識を高めていきたい。人口減るとある程度機能を絞らないといけない、持てない施設はどうするか。行政が担っていた部分が民間で担ってもらえる事例もでてきた。今まで待ちの状態だったが、そうではなく民間事業者との意見交換を風通しよくどうするか考えていきたい

WG2:人口推計将来予測(市川課長)

・人口と空き家を把握しながら対策したい。過去に1200件空き家の情報把握しているが、活用できていない。空き家は個人の問題だが地域の問題でもある。地域住民、行政、不動産事業者など、関係者間のコミュニケーションやデータの取り扱いどうするか

<コメント>

・ハザードマップすでにGIS化されている、すぐにデジタル化できると思う
・1035件空き家ある、GISにプロットしているが、あと5~10年で空き家が増え地域課題になる
・シミュレーションしてどういう形になるか見えるようにするのが必要
・空き家になってから手を出そうとしても連絡がつかない、空き家になりそうなところから誰に連絡すればいいか確認する
・空き家は5年もすれば使えなくなる
・空き家の要因は、死亡や転出もあるが、施設に入ることも要因。二人でも一人はいったら生活していけないのでということもある
・地域づくり協議会31あるので、協力してくれる3つくらい、将来どうなるか視覚化すると課題解決になるかと思う

市長:井波のゲストハウス、これもプロットすると食堂など空き家活用できそう、井波良いのでは

WG3:地域・公共交通

・交通で困る人を減らしていきたい
・コストの問題ある、地域全体で議論が必要
・バスニーズの把握、バス停ごとの乗車数の把握、効率化や地域内交通は新しい形も考えていきたいと話している

WG4:地域雇用データ可視化(北さん)

・後継者不足などで商店街の店舗がなくなるなど新規創業や事業継承をスムーズに行いたい
・商工会でも手を打てていない
・どこのお店が空いていくかなど

WG5:農林業データ活用(山瀬さん)

・農地データをマッピングすると活用見えるが、農業人口が減っているので、農地のほうも縮小や統合が必要
・田圃を林に返す
・誰がどのようにやっていくか
・土地改良区やJA、地域の農業法人と連携

WG6:市民の安心・安全意識向上(竹本さん)

・市の事件や事故発信しているが、南砺は件数少ないので啓発していきたい
・交通安全運動など、統計的にこうだからという形でデータ使って訴えていきたい
・データを活用した、お年寄りなのか若者なのか、伝え方を変えることで市民の安全意識を高めたい

<コメント>

・GoogleMAPを使って事件事故の位置をマッピングした。人の動きと合わせることで交通事故の啓発などできるのではと考えている
・プライバシー問題もある、ピンポイントにできないのでどの程度の情報発信していくか、南砺警察と相談しながら進めたい

8.話題提供

市川さん データアカデミー

・総務省の事業
・自治体に眠るデータ活用を促進する狙い
・データが使われるてから整備されるようになる
・ノウハウが蓄積されると他でも使われる
・データを見るのではなく、現場課題の仮設からはじめる
・仮説に対して結果を評価し、改善をする

9.各委員から一言

亀田さん:来年度から第二次総合計画はじまる、幸福度を指標にしていく。人口移動推計、転入転出の理由と個人情報を結び付け管理する。

上野課長:各部署のデータ集めお手伝いした、各部署でプライバシーや市が出す情報としての正確性などいろいろ気づいた。今後も一緒にやっていきたい。

森 課長:来年度からWGやらせてもらうが、民間の情報もとりいれやわらかくやっていきたい。

吉田さん:データの出し方、出せるもの、できるだけ出していけるよう確認取っていく。市民の方にお見せできる情報になればまちづくりにも利用できるよう協力していく。

中村さん(代理 コムロさん):市民の方から道路の情報教えてほしいと連絡ある。市民の方にわかりやすくしていけば業務効率改善できる、よろしくお願いします。

竹本さん:デジタル南砺のデータ利用し、市民の安心安全目に見える形で提供していきたい。

田邊さん:地図のデータ使える部分あると、ハザードマップのお話もあったので、建設課と話していれていきたい。消防団の改変などにも活用できると思う。

田原先生:来年度WG、本校の2年生参加させていただければと思っています。

沖田先生:小俣さん、スポーツ施設の月曜日の混雑情報など出せたりしませんか?
→小俣さん:施設によってはそれが入っていれば見せることはできるが、リアルタイムは難しいかもしれない。データを入れるためのタイムラグが難しいかなと思います。
→市民への周知として、富山市各地にジムが増え意識高まっている。そううい情報あると同じような意識の高まりがあるのではないか
→関本先生:何か月かデータたまれば相対的にどうかという結果は見せられると思う。

大西先生:二方面からの解決につながる。データが蓄積することでわかること、シナリオつくっていってデータをあてること。市民が考えていなかったシナリオで解決することも出てくる。思いもよらない課題がでて、解決することがある。富山大学でもデータサイエンス教育やっていく中で、学生に考えてもらうこともいいかなと思っていたので、関本研究室参考にしたい。現地でできることなど。
→関本先生:最終的には現地の方にも動いてもらうのも期待したい。ぜひご一緒できればと思っています。

定村さん:地域のデータ良かった。手書きのものを使っているが、見やすかった。データで一目瞭然になり解決していくようにできたら。

清部さん:WG1,2,4どれか入れていただければ。

前田さん:データの重要性知りました。外国人に向けた日本語広場やっているが、実習生やその家族を連れてきたいという声がある。会社との関係良くなったり、安心できる街となれば子どもをつれてきたいということもある。外国人のデータを集めていくことが、住みよい南砺市になると思います。外国人雇用の企業や、住んでいる場所と職場やバスを出すとか、外国人向けのお店を出すとか活用できると思います。