富山IoTアイデアソン2019~富山県IoT推進コンソーシアム令和元年度~

IoTアイデアソン

IoTアイデアソン二日間の様子を報告します。

イントロダクション

あいさつ(県庁:細川さん)

アイデアソンの紹介(まとめる専門家:松本)

  • ポイント
    • 課題発見力
    • 技術力
    • 発想力
    • 行動力評価ポイント
  • アイスブレイク(後出しジャンケン)
  • 自己紹介

基調講演(叢雲堂:池谷さん)

ポイント

現場でどうIoTが使われているか

はじめに

  • データ≠情報
    • データ
    • 情報→人が読み取れる
  • 覚えてほしいキーワード
    • インダストリー4.0(Society5.0)
    • サイバーフィジカルシステム


IoTとは

  • モノのインターネットといわれるが、コトのインターネットだと考えてはどうか
  • インターネットでなくてもネットワークにつながって情報のやりとりをすることもIoTと言えると思う
  • 少子高齢化の時代、10人の仕事を8人でやるためには、そういった発想
  • IoT=売上ではなく、データからたとえば顧客の履歴を検索して先回りしておもてなしを行う、データ化しなければできないしその次に情報化することが大事
  • 誰がうれしいか、よろこぶか、得するか、そういった観点でアイデアを考えると良い

現場でIoT(的なこと)を始めるには

  • 証実験としてDIYでやってみる
  • 道具はかなり安くなり取り組みやすい
  • 一番難しいのは時間の確保、従業員は日々働いているし残業もしているかもしれない、その中から新しいことをする時間を前向きに覚悟してやりましょう
  • 情報の5S→2S
  • 情報の整理と整頓、これに尽きる

事例紹介

気づいたこと

  • コストが下がったので「まずは」「とりあえず」やってみる
  • オールIT/IoT化を目指さない、リアルタイムとか、非常にコストがかかる
  • 見える化、見せる化に集中する
  • 業務プロセスの再整理が必須、今のままをデジタル化は難しい。現場はやり方を変えたくない
  • セキュリティのことを考える
  • チームを作りましょう
  • 人材を育てていく

視察① 朝日印刷様

会社紹介

薬品の印刷

  • 字間違いは薬事法印刷と厳しい、技術力高まることを踏まえ業態を絞る大英断
  • 売上構成390億、9割印刷、機械販売も行う
  • 薬7割、化粧品2割
  • ずっと売り上げ右肩上がり、ここ数年、設備投資で利益は下がっているが今後成長の見込み
  • 全国に20拠点
  • 海外シンガポールに販売拠点を持つ
  • マレーシアに2社子会社

業務内容

  • 薬品パッケージシェアナンバーワン、三から四割は朝日印刷
  • 化粧品もシェアナンバーワン、25%くらい
  • 日本海側はブローカーがおらず、手配から印刷すべての流れをやる必要があり独自の発展をした

環境

  • ジェネリックを普及させ薬価を下げたい国の方針
  • 高齢者多くコストまだ上がる
  • インバウンドの売上、MIJはまだ売れる、朝日印刷どのくらいできるか?という声もある

ビジョン

  • 利益率改善
    • AIつきの印刷局、カメラで監視
    • 糊付け、機械化し資材投入の自動化、いままで人材一人投入し続けていた
    • 検査行程の自動化、検査に⅓の人材使っていた30年前
  • 働き方
    • 印刷以外のいろんなこと
    • OBOG、外部人材
    • 働き方、自動化生産管理で残業減らす

見学

  • 印刷
  • 製版

IoTで目指す姿

  • 作業行程の見える化
    • ipadでデータ見れる
    • 各工程の紙を送るモーターから信号を取って、センサーでメーターのオンオフを取得
    • 無線LANでサーバーに送る
    • 今データの蓄積が始まった
    • なんらかのトラブルで止まり、解決し再稼働したタイミングをデータで送る
    • ちょこ停、ドカ停を把握
    • 休憩は作業者が休憩開始を通知する、そのデータとつなぐ
    • 稼働中に止まったら、ちょこ、ドカ判断
  • 稼働時間を見える化
    • マネージメントで稼働状況を見て判断する
    • ロスコストを出す、設備効率
    • 今エクセルで手計算、システム化自動計算している
  • エンオーシャン
    • 紙でデータとるものを、スイッチで自動化
    • 全部で4ー5万円、ラズパイなど
    • データをグラフ化

質疑応答

モーターの熱は大丈夫か?

配電盤から取ります

判の管理は?

顧客番号四桁の後ろに製品番号、さらにチェックリストで10桁の番号でくっついている。営業が番号を間違えなければ焼き付けの時点で最新の判から番号をとって焼き付ける。使うのは必ず最新のもの、使ったら破棄。

無線でデータが切れる頻度は?

全体では1パーセント無いが、切れやすい機会に偏りがあったりする、インフラ担当と相談して改善している

印刷機のメンテの頻度は?

定期的には半年に一回、注油などは毎週自分達で。ゴムローラーの磨耗などは三ヶ月に一回くらい。

磨耗の具合はどう見るか?

減ると言うより欠けたりする、色がつかないなど見ればわかる

ホットな困りごとは?

データはあるがどう使うか、現場がめんどくさいとか、彼らにどうデータ使ってもらって改善するか

視察② 昭北ラミネート工業

会社紹介

  • 薬品包装ラミネートをつくる会社
  • 硬質アルミ箔を使う
  • グラビア印刷、デジタル印刷を行う
  • 国内三番目くらいのシェア

情報管理

  • ccessを使って自社開発
  • 日報で数量入れてる、入力ミスやオペレーターが自己申告書の数値を入れてしまう
  • これから、IoTに取り組むことが始まった
  • オペレーターの工数を増やさないようにしたい
  • 生産設備でステータス情報を自動で抽出したい
  • 休止や清掃、稼働など5つのステータスをシーケンス処理で抽出
  • webロガーという機械でデータ集めてcsvで基幹システムに取り込む
  • オペレーターの交代のタイミングで取り込み
  • 稼働を見える化までできたので、マシンログをあわせて、顧客からのクレームなどが来たときに(膨大な)過去プロセスデータをAIを使って解析できるようにしたい
  • オペレーターにもICタグがついているので、オペレーションの改善にも役立てたい

質疑応答

調色はどうやるのか?

職人技の部分ある、カメラで判断しようとしたが文字など細かすぎて読み取れなかった。オンデマンドプリンターであれば調整必要ないが、業界的にはまだ導入に時間がかかる。

ロガー何をとってるか?

シーケンス処理のオンオフの条件で状態判断してい。電気のオンオフをとっている。

組織作りは?

現場がのれるようにメリットを伝えて少しずつ協力していただいた

アイデアソン

アイスブレイク

ノンバーバルコミュニケーション

気づきまとめ(瞑想・振り返り)

グループディスカッション

グループ1

  • 見える化
  • オペレーションコスト
  • 技術や人の壁としてコミュニケーション

グループ2

  • 省人化が進むが人はけこういる
  • トップから目的を持ったコンセプトを出さないと伝わらない
  • IoTしやすいところのデータを取っていた
  • 次にやるべきは目的をもって工夫してデータを取っていくことも大事

グループ3

  • 人手不足
  • 他者からの信頼のために見える化
  • AI・IoTは少し先行している
  • 現場と経営者のIoT導入の意識が違う点
  • メリットを共有できる情報で現場と経営者が協力できる

グループ4

  • データ収集まではできているが情報化できていないAIを利用したいというが明確でない点が課題
  • 解決策として良くしていきたい点としてデータを情報化すれば活用できるのでは

池谷さんよりフィードバック

  • ップダウンか、ボトムアップか、より両輪ないと進まない
  • 今日の2社はトップダウンから来ている
  • 現場はどうしたら自分の作業が楽になるかということを考えている

アイディア発想

  • スピードストーミング
  • サービスコンセプトシート
  • アイデア発表
    • 星10個以上集まった案を中間発表

IoTアイデアソン 二日目

アイデアソンプレゼンテーション

2日目は午前中アイデアソンの続きと発表準備、そして午後からプレゼンテーションの流れで進行しました。ブログではプレゼンテーション部分についてまとめます。

発表1「それって本当にIoT・AI必要?」

背景

見える化しても有効活用されないことが多々ある
見てますか?
アクションしてますか?
効果はありましたか?

目的

効率とりえきを上げること
IoT・AIはあくまで手段

ケーススタディ

IoT・AI不要な例

  • 手順や運用改善→コミュニケーションでもできる
  • 作業員IDを読んで作業台の自動位置調整など、インターネットに繋がらなくても改善はできる
  • AIを使わなくてもできること
    • データを見ればいい場合
    • WEBを使って情報を発信すればよい場合
    • 秒単位の情報など、感覚だけでは判断できない場合

IoTもAIも必要な例

店舗レイアウト

  • 顧客の滞在時間や購入情報など多くのデータを同時に扱う場合

工場の稼働状況や計画の分析(複数のセンサーデータ)

  • 製造のタイミング計画
  • 出荷のタイミング計

まとめ

情報量がAIの導入が必要なレベルなのか、IoTでデータを見ることが必要か、フローチャート的に切り分けることが必要

質疑・コメント

どうしてこう思ったか?

目的と手段が一緒になっていないか、 経営者の方がやりたくてやっているような印象もあった

一歩を踏み出すことも大事

まずやってみるのもありですが、言葉の雰囲気というか、普段から流行語のような扱いになっていることを感じます、タイトルのような視線も大事だと思う

IoTは企業がやっていこうと思っていたことに、世の中があとでやってきたという印象

できてない企業を視察すると、もっとやればいいのに、という気持ちになる。フローチャートをやる理由を確認するものとして、経営者の意識を変えていくことにも使えると思う

支援する側の視点からすると、フローチャートを現場でやってみてもらって、自分たちはここからやればいいという、確認ツールになると嬉しい

自分たちの仕事を分解して、状態把握できると良い

現場がデータ活用に気づくかどうかが最も大事、ちょっと一歩引いて見ると見えてくる

発表2「製造はRPG〜現場だいじに〜」

背景

ロープレは仲間たちとレベルアップして最後のボスを倒す、みんなでレベルアップしてという点でサービス提供したい

サービス概要

  • 貢献度の見える化 →  ただ毎日作業することから、貢献度の意識に
  • ステータスの見える化 →  RPGは少しずつレベルアップする、今日やった作業がもっと上手にできるようにったことを確認する
  • 経営層と現場が同じ思いで経営理念を達成した

理由

  • 経営側のメリットと、現場のメリットが一致しないことがある
  • 経営と現場の意識のすり合わせ

現状

士気の差、見られる化=監視化、管理側の意識が共有できていない、個人の頑張りの差があっても評価が一定、メリットがないなど、現場にとってただただ面倒で動きにくい。 会社側は、生産性を上げるためにもIoTを進めたい。

解決策

  • 今日やった自分の作業がどのくらい企業に貢献したか、経験値をどのくらい積んだかをグラフ化するなど可視化
  • トラブルや、コミュニケーションを円滑にするために「いいね」ボタンを現場に配置、ステータスに表示されることでモチベーションアップ

IoT活用のポイント

  • ステータスとコミュニケーションに利用
  • 作業効率
  • 目線センサー
  • ラインの段取り時間
  • コミュニケーション
  • 押しボタンで「いいね」を通知

今後の展望

  • 給与に反映
  • 評価に反映

質疑・コメント

中小企業の社長、IoTをやる理由は褒めるためにやりたい。そうじゃないと現場が受け入れてくれない、まさにその通り。

個人のレベルや売上が露骨に見えたらモチベーション下がる人もいるのでは?

  • 比較ではなく、個人だけに見せることで達成感を得るようにしたい
  • 査定には管理側は見れるようにすることもある

社員間での情報閲覧、レベルが高い人はなんらかスキルを持っているので、それを提供できる仕組みがあると面白い

できる人の作業を分析し、目標値に設定したりもできる

レベルは個人のモチベーションを上げるためのもの

給与もあるが、みんなで達成できたら早く帰れるとか、社員旅行がレベルアップする
失敗してもフォローが早くできるとか、理由がわかるようにするなど、人間的なフォローで心理的安心感を提供できれば

ポイントをついている、デジタルって入るのに長い時間がかかる、人が使うから。 皆さんからこういった提案が出てきたことが、新しいやり方をイメージさせました、一般論で言うと中間管理職が潰す、そことどうするか

表現方法として レーダーチャートにしてみれば

発表3「アニマルウォッチ」

背景

富山市、5日間連続くまの被害があった

現状

  • イノシシと猿が被害金額が大きい
  • 車両との衝突、農作物、納屋糞尿被害
  • 電気柵が対応として一般的
  • いつ、どこで、どのような、リアルタイムの情報が把握できない

問題点

  • 出没常用がわからない
  • 撃退したかわからない
  • いつどこで、という統計データが見当たらない

提案

  • 柵をIoT化し、リアルタイムで見ることができる
  • 現状の柵をIoT化
  • 集めたデータから時期・場所の分析可能
  • 「野生動物が来た」を見える

活用ポイント

  • 現状ある電気柵を利用、初期投資が安い
  • アースの部分に設置すればデータ取れる
  • 機器本体の費用も安い

質疑・コメント

現状の電気柵の普及率は?

調べていなかった

普及率によって、新規につくるか、今あるものを使うかによってやり方変わる

今あるものからとりかかり拡大したい

鳥獣の種類を見分けることはできるか?

カメラで撮影し画像送信しようと思ったが、触れたときに流れる電流で把握できないかと考えている。カメラの設置場所もポイント、360度カメラもコストがかかるのでどちらがいいか。


テーマ設計の理由は?

自分の住んでいるところで出るから
出たところに餌をやるというのもある

くまといのししか猿は分けてもいい。くまは出ただけで大事件。農作物は被害は小さくないがその費用は誰が払うんだろうというところ、やっぱり農家が払うのか?

電気柵については若干支援もしている、IoT電気柵の補助もできるかも

口コミ情報が載せられれば、センサーが以外でもカバーできないか?

人の逃げるという行動も誘導しなければならないと思う

発表4「 さらば!激混み食堂 」

背景

食堂混み具合がわからない、効率が悪い

解決方法

  • トレーにタグがつけられる
  • 社員証にもタグ
  • 3000円程度のリーダーで読み取れる

実演

  • 社員証を読み込む
  • トレーを読み込む
  • お皿にもつける
  • 机の裏にリーダーがあれば、トレーを読み込むときに、「誰が」「何を」「どこで」食べているかわかる
  • 食事量、曜日、時間帯、食事スピード、グループ人数、などのデータを分析すると滞在時間の予測ができる
  • スマホでチェックできるようにする
  • LINEボットなどで通知できる
  • あと何分で空くかわかれば無駄な待ち時間もなく作業効率も上が

質疑・コメント

すぐに製品化できる、 RFIDを使う理由は?

まず空席情報が知りたかったから(最も簡易な方法で)。 RFIDでは誰が使ったかも取れる、レストランならスパークリングワインを3杯頼んだからクーポンをだそうとか。

福利厚生とリンクできないか?

  • 個人の情報がとれればクーポンで混雑時間をずらせる
  • 一人用の席を増やすとか、提供する側に多くのデータが提供できるとビジネスとしていいデータが取れる。

みんながみたら空いていると思って取られたらがっかりしないか?

キープ機能をつくろうかと思ったが、システムが複雑になる。

全体講評

企業側からすると、アイデアを実現するにはコストと課題が何か、RFIDをあらうとどのくらい持つかとか、アンテナいくつ必要かとか、実際事業化するわけではないが、ちょっとそういうことも考えてみるとIoTの難しさ、面白さを感じるのでは。

面白いアイデアだった、実現のため調整必要だが良いアイデアだった。

面白い発表だった、コミュニケーションで解決できるという指摘、だいたいそうだなと思いました。IoTとコミュニケーションで改善を。

外部の視点が聞けて楽しかった。

人が使うもの、コミュニケーションとか大切に、人の意見を聞くことをやってもらえばと思いました。

IoTやAIなど、テクニカルな話がでてくるが、どういった人をまきこむか、建て付けづくりも実現するためには大事。社会に出れば必要。

わずかな時間で具体化できた。アイデアソンでいつも思うのは、これで終わるのがもったいない、もう少し煮詰めて実証実験にしてほしいなぁと思う。ぜひチャレンジを。

おもしろかったで終わらず、企業や県が本当にものにしていったり、ちょっとイベントやって勉強して終わりじゃなく、活力を活かせるよう何かできる方法を考えたい。

都道府県や村でも国レベルの総生産を持っている。もっと盛り上げたい。これをやるには地元の人。人口減少で人が減っているのでデジタルをつかわなければならない。日本は中小企業が支えている、これから長い年月をかけて入り込んでいく。地元愛のある方がやってほしい。