富山県IoT推進コンソーシアム令和元年度ワークショップ第一回を開催しました

令和元年度のIoTコンソーシアムのワークショップが開催されました。今回の課題提供企業は、「物流の見える化」をしたい株式会社助野様、「部品管理のIoT化」をしたい株式会社ケーズメタル様。
会場では初回から活発な意見交換やディスカッションがなされ、メンターの方からもいい感じのスタートを切れたとコメントがいただけました。

以下、当日の様子をレポート形式でまとめます。

IoTワークショップ第一回の様子

1.挨拶 武末さん

2.参加者自己紹介

3.基調講演 IPA羽鳥さん

・自己紹介
・IPA所属
 ・地方版IoT推進ラボ
 ・組み込みIoT産業動向調査
 ・オープンストリートマップ

IoTで具体的にやっていること

 1、センサーでデータ取得
 2、デジタル化しクラウドに送信
 3、クラウドで分析
 4、結果によるリアクション

急速に広まった理由

 ・組み込みデバイスの標準化
 ・せんさ、組み込みデバイスの低下価格か
 ・クラウドによるサービスの提供
 ・ノウハウ共有、Git

標準化

 ・iOS/Andoridの二極化
 ・ラズパイ/アルディーノの普及
   アルディーノ400~500円、安価
   センサー100~300円
   安いので、たくさん設置して傾向を把握する、正確さより傾向
 ・オープンハードの拡大

事例

 ・土木現場でバイタルセンサーを作業員につける
 ・作業員の心拍数が上がると過労死するなどわかってきた
 ・リアルタイムで分析し、異常値が出たら休んでもらう、医療施設につれていくなどIoTの導入が一般化された

うまくいくためのコツ

 ・自分事、当事者意識
 ・見える化(可視化し改変すること)
 ・トライ&エラーの繰り返し(エラーを安くできるようになった)
 ・先人の千絵やサービスの利用

IoT導入の効果

全体最適⇔部分最適
経営層⇔現場

経営層
 ・リーダーシップ
 ・初歩のIoTを体験
 ・失敗しても挑戦したことを評価
 ・共有できる環境、場づくり

現場
 ・IoTはQC活動の一つ
 ・日々のプロセスから課題発見
 ・積極的な外部との連携
 ・チャレンジを楽しむこと

ともに学ぶ

 ・IoT学習キットを活用
  ・センサーや羽生シングルボードを体験
  ・素人でもサンプルプログラム活用

 ・IoT学習教材を活用
  ・IoT導入ガイド
  ・raspberrypiをはじめよう

成功ケースを参考に

 ・先人の知恵を借りて同じ道は最短で
 ・先人の経験の上書き
 ・マネできるところだけをつまみぐい

武州工業
 ・海外メーカーとの競争で生産性アップ
 
朝日鉄工
 ・コストカット
 ・今は子会社を設立しシステム販売

トレンド(Gartner)

 ・人工知能
 ・社会的 法的 倫理的IoT
 ・インフォのミクスとデータブローキング
 ・インテリジェントエッジからインテリジェントメッシュへ
 ・IoTガバナンス
 ・センサーイノベーション
 ・信頼できるハードとOS
 ・UX
 ・シリコンチップイノベーション
 ・IoT向けの新しい無線ネットワーキング技術

4.デザインシンキングセミナー 松本

・デザインシンキングとは
正:どんな人に、どんな価値を提供するか
誤:どんな問題を、どう解決するか?

5.課題企業による課題のプレゼン

助野 高山さん

・自己紹介
・会社説明
 ・レッグアパレル製造卸
 ・ユニクロなど大手に卸売り
 ・最近海外で偽物がではじめた

・海外工場でつくり、日本の物流センターに運び、小売店で販売、消費者に
・タイ、中国で生産
・1億1500万出荷、年間に一人1足購入している計算

・課題
>物流の見える化
 ・得意先からの受注データから、作業時間などコストを把握し、利益を計算したい
 ・得意先ごとにSKU、店舗梱包など違う
 ・最低発注単位数、得意先によって違う、5足、1足など、人のコストがどれくらいかかっていえるか計算したい
 ・物流、入荷→ピッキング→品だし→店振り(例:しまむら1700店舗、商品も数千種類ある)→梱包→出荷
 ・得意先ごとに人がどれくらいかかっているかおさえたい
 ・人振り
 ・アパレル、シーズン性があり、波がある、ピークを越えた余剰の分は製造に回るなど人振りを考えたい
 ・本当に得意先ごとに利益水準に達しているかを検証

>製造の見える化
 ・紙→エクセル、手作業で集計
 ・生産情報の収取
 ・点検、検品、穴あき確認、アイロンがけ、パッケージ、A品
 ・RFIDなどでインターフェイスとして使いたい

ケーズメタル 片山さん

・金属加工
・工業用製品、工作機械のカバー、板金製品を作っている
・2004年に創業15年目
・パート含め33名
・リーマンショックで従業員の分の仕事が確保できない
・仕事のある会社もあった、選んでもらうためには?→動画をつくったりPRしたり、名刺、いろいろと社内の取り組みをした
・機械化もした、少ない人数でより大きな仕事をこなせるように、補助金を活用しながらそろえている
・来年、本社移転、今二拠点を集約し、よりコンパクトなスマート工場を目指している
・例えばスマートフォンなど便利な機能を使って、実現したい
・工程調整や生産計画の自動化でリードタイム短縮
・原価計算の精度向上
・品質検査、トレーサビリティ
・安全管理、関連情報の全社共有
・社員、製品、部品をIT化
・様々システム導入したが、コスト回収できていないのが現状

・受注出荷生産管理システムで、受注~請求まで管理
・図面管理ソフト、クラウド上で図面の管理、ペーパーレス
・各工程にiPADで3Dモデルを見ながら製作
・生産管理システムの精度が低いことが課題
 ・バーコード入力など、簡単な作業も継続ができない
 ・ものの動きと情報が不一致
 ・制度が低いので運用が途切れる
・活用して現場にメリットあるフィードバックできていない

質疑応答

質問「ERPと製造マシンとのデータリンクでいいのでは?」
全部ではない、使い切れていない

質問「受注のロットは?」
バラバラ、1点もあれば100台もある
どの単位で区切るか、現場指示難しい

質問「一人当たり生産性の向上の目的は?」「例として、ピーク対応なのか、コスト構造なのか」
助野さん→コスト構造を変えたい、シーズン性が高いので、浮いた分をどこに流すか

質問「リードタイム、品質管理、など一番困っているのは?」
ケーズメタルさん→トレーサビリティが顧客から求められる、途中のバーコードが入ってないので改善に生かせない→自社でいえばコストを下げることを考えている

6.現状把握

ワーク

・課題把握と抽出
・現状把握、課題の事象の深堀
・何に取り組むかディスカッション
・理由と可能性がやるべきことなのか
・優先順位

7.分析とメンターフィードバック

ケーズメタル

>テーマ
・パーツ管理と人の管理(動態管理)

>背景
・パーツを探す時間を短縮したい
・タグ管理

>得られる効果
・作業効率

>フィードバック
水口さん
・IoTかどうかより、まず必要なこと、パーツ管理、品番の取り方をやればすごくやりやすくなる
・方向性は絞られていていい

朴木さん
・データを使って精度を上げていくのはIoT
・パーツを探す手段がない、明確なので、運用を描ければうまくいく

矢野さん
・費用対効果
・どこに落とし込むか
・世の中にあるツールを入れれば解決する部分もあるが、入れられるかというのもある

助野

>テーマ
・各社にどれだけコストがかかっているか見える化したい
 ・テバニング
 ・手作業による振り分け、梱包

>背景
・得意先ごとに手間が違い、パターンが複雑でコストが見えない

>フィードバック
水口さん
・人の判断のデータの実績値をとるのが難しい
・何個だから機械、何個だから人、ルール付けをできないとデータとれない
・Aさん、Bさんで同じルールでも暗黙知があって、なぜ早いのか、なぜ判断できるのかを把握するのが難しい
・標準原価にすると、標準値を定めなければ出せない

朴木さん
・人=アナログをデジタル化する、すべてシステムでやろうとするとこける
・人が担うところ、システムが担うところ、現場の意見の吸い上げ、現場と話す必要あり

矢野さん
・人の作業の実態をつまびらかにする、一回決めたからといって終わりではない
・人のほうが早いか、どうか、は指標があって、こういう場合は人、こっちは機械という判断ができるのが望ましい

8.クロージング

朴木さん
・現状とありたい姿
・課題を抽出
・KPI

これらを宿題として考えてきてください